世の王と神の国の王

                                                    世の王と神の国の王


世の中の王になるためには、人々を集めて多様な意見を一つに集める政治的能力が必須条件になります。もしこのような政治的能力を備えた王の候補がいるなら、彼が罪が多かったり傲慢であることは大きな問題にはなりません。しかし、イエス様が統治する神様の国は王になるためには、自分がどれほど大きな罪人で傲慢な者なのかを深く悟ることが必須条件になります。なぜなら、神様は王様の器をより重要に考えているからです。

もし器が良ければ、その中の中身は神様が満たしてくれるからです。しかし、器がきれいでなければ、どんなに良い中身を器の中に注いでも、その中身はすべて捨ててしまうでしょう。 旧約聖書でサムエル第一9章21節には、サウルという人がイスラエル王に選ばれた理由が書かられています。神の人がサウルをイスラエルの王になると知らせると、サウルは自分が王の資格がない人だと告白しました。自分はイスラエルの12部族の中で最も小さなベニャミン族に属し、自分の家門は非常に弱いと告白しました。この言葉は、自分は罪人の中で最も大きな罪人であり、神様に使われる資格が少しもない人だと告白する使徒パウロの姿を連想させます。今神様に使われる王様の姿はまさにこのような資格を持った人です。

神様は自分がどれほどきれいな人で能力のある人かを人々に知らせる人より、自分の不足と弱さを率直に認める人を真の王に立てられます。そしてその人に知恵と能力を注いでくれます。今、世の中を統治している方はイエス様です。イエス様は現在　体を持っていないので、イエス様を信じる人々の中に入って働きをされます。イエス様に選んだ人はイエス様と共に王として世の中を治めることになります。

このような王になるためにイエス様が最も重要視するのは謙遜と聖さです。イギリスのメアリー女王は「スコットランドの百万人の兵士よりもジョン·ナックスの祈りが怖い」と言いました。神様が認める人は、目に見える大統領や王でなくても霊的な力を与え、祈りの能力を与えるでしょう。それで神様はこのような人々を通じて国家と民族の生命を守り、神様の祝福の中で彼の民を住まわせるでしょう。